韻を踏むとは?
参加者の方から、
「英語の歌詞で韻を踏むのってラップみたいですね」
といわれました。
イメージ的にはやっぱりラップの感じですが、ほぼ全ての英語の曲は韻を踏みます。
というよりも、もっとそれ以前、詩を読む時代からそれは続いています。
たとえば、シェークスピア。
Shall I compare thee to a summers day?
Thou art more lovely and more temperate.
Rough winds do shake the darling buds of May.
And summers lease hath all too short a date.
1行目、3行目が、
DayとMay
で韻を踏んでいます。
声にだすとわかりやすいと思います。
どちらも「エイ」という音が聞こえます。
(デイ、メイ)
そして2行目、4行目が
Temperate
Date
で韻を踏んでいます。
少しわかりづらいですが、声にだすと、
どちらも「エイト」という音が聞こえます。
こちらの場合は
A (1行目)
B (2行目)
A (3行目)
B (4行目)
という感じで韻を踏んでいますが、
A (1行目)
A (2行目)
B (3行目)
B (4行目)
という感じで韻を踏むこともあります。
そして
A (1行目)
A (2行目)
A (3行目)
A (4行目)
4段続けて韻を踏むこともあります。
その一例は、ご存じ
The Beatles 'Yesterday'
Yesterday
All my troubles seemed so far away
Now it looks as though they're here to stay
Oh, I believe in yesterday
みたいな感じです。
なぜこんなことをするかといえば、韻を踏むと、リズムが出るからです。
昔の詩人は吟遊詩人ですから、つまり詩を高らかに読み上げるんです。
そのときにリズム感がとても大事になるんです。読んでて、気持ちが良いんです。韻を踏んでいると。
日本語の詩でもそうですよね。
いるかいるか
いないかいるか
みたいな風に。
みなさんもぜひ洋楽を歌うとき、韻に注目してその気もちよさを感じてくださいね。
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